
エンリッチド・エア(ナイトロックス)は、窒素と酸素の混合気体の名称です。空気中の酸素は約21%ですが、タンクに充填時に100%酸素を空気に加えるという方法で窒素の割合を減らして空気の酸素割合を高めたものをエンリッチド・エア(ナイトロックス)と呼んでいます。厳密には空気内には二酸化炭素などその他のガスも含まれています。
空気より酸素分圧を高めて深度下における不活性ガス(窒素)の解け込みを減少させ、減圧不要時間の延長とテクニカルダイビングの減圧停止時間の短縮を目的として使用する混合ガスです。しかし酸素中毒のリスクが生じるので安全の為に講習を受ける必要性があります。
ブルーシーズン・バリでのエンリッチド・エア(ナイトロックス)製造はPADIガスブレンダーがタンク内に純酸素と空気を充填する「混合方式」を用いています。
オープン・ウォーター以上のダイバーであれば誰でも使用できます。しかし安全のために酸素中毒の知識や酸素濃度を調べるアナライザーの使い方などを学ぶためにエンリッチド・エア・ダイバー・スペシャルティーコースを受講する必要があります。エンリッチド・エア(ナイトロックス)は通常のタンクの空気よりも酸素濃度が高いので深度下で酸素中毒の可能性が出てきます。ですから自分が使用するタンク内の酸素濃度を確認して潜水計画を立てる必要があるのです。このためにスペシャルティコースがあり、Cカード(修了証)がなければタンクを借りることもできません。
40%までのエンリッチド・エア(ナイトロックス)なら一般的に空気と同じで問題ないとされています。お使いのレギュレータの使用説明書をよくお読み下さい。チタン製の器材の中には「空気でのみ使用」と記載されていることがあります。長年愛用されている器材に関してはメーカーにお問い合わせ下さい。40%を超える酸素濃度のエンリッチド・エア(ナイトロックス)を使用する場合は専用器材が必要とされています。タンクに関してはエンリッチド・エア(ナイトロックス)専用のものが必要です。より安全にダイビングするためにはエンリッチド・エア(ナイトロックス)に対応しているダイブコンピューターがあればいいと思います。
ブルーシーズン・バリのダイビングレンタル器材(無料)は専門スタッフが定期的にメンテナンスしているエンリッチド・エア(ナイトロックス)対応ですので安心してお使いいただけます。もちろんレンタルダイブコンピューター(US$15)もエンリッチド・エア(ナイトロック)に対応しています。
特に特別な技術は必要ありませんが酸素中毒にならないために深度に注意する必要があります。呼吸は普通のエアタンクを使うときと同じ感じです。スペシャルティの講習で酸素中毒などの知識が必要なだけです。充填時に空気に純酸素を加えて酸素濃度が高いので「呼吸しやすい」「さわやか」と感じる人もいるようです。
使用するエンリッチド・エア(ナイトロックス)の限界深度を超えるなどすると酸素中毒になる可能性はあります。そうはいってもエンリッチド・エア(ナイトロックス)対応のダイブコンピューターで酸素露出管理が可能ですから、テクニカルダイビングレベル(40%以上)の高濃度酸素のものを使わない限り簡単に酸素中毒を回避することができます。レクレーションダイビングのレベルでは限界深度(1.4ata)に注意すれば空気に比べて危険が高くなることはないと考えられています。
エンリッチド・エア(ナイトロックス)の優れた点は減圧不要限界時間の延長と、目標の深度に合わせて酸素濃度の割合を自由に決められることです。ですから種類は多いといえます。タンク内の酸素が多いとその分窒素は少なくなります。窒素(不活性ガス)が少なければ体内にとけ込む不活性ガスも少なくなり減圧症になるリスクも軽減するわけですから、減圧不要限界時間も延びるわけです。しかし酸素中毒を防ぐ配慮が必要になります。
実用的には32%未満のものが多く、たとえば32%のエンリッチド・エア(ナイトロックス)を使用した場合の最大限界深度(1.4ata)は32.4mです。反復ダイビングをする場合は初めに酸素濃度の低いタンクから使い、高いものを後に使う方が体内窒素の洗い出しに有効だとされています。種類の表示方法はタンクに貼られたシールにブレンダーが充填時の酸素%が記載しています。例えば32%の場合は「EANx32」「EAN32」など。ログなどにも使ったエンリッチド・エア(ナイトロックス)の酸素濃度を書いておくといいと思います。
減圧症のリスクが軽減される理由から医学界もエンリッチド・エア(ナイトロックス)の使用を推奨しています。疲れにくいという話もありますが「疲れ」は定義が難しいために科学的には立証はされていません。多くのダイバーから反復ダイビングの時に使用すると身体が楽だという意見を聞くことも事実です。
反復ダイビングの多いブルーシーズン・バリのダイブスタッフは全員エンリッチド・エア(ナイトロックス)のCカード(認定証)を所持しており、ガイドや講習の際にはエンリッチド・エア(ナイトロックス)を使用しています。
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